昨夜はうねりの高い中、三日ぶりに春飛魚船が出漁しましたね。
自宅の窓から海を見ると、点滅する光が。
「あっ、飛魚漁をしてるよ。」
早速、望遠レンズを付けて覗いてみると
煌々と灯りを付けて刺し網漁が行われていました。
うねりが高く、船の先部は持ち上がったと思うと
すぐに急降下を繰り返していました。
「大変だ・・・」(>_<)
今晩の漁は、途中で帰港かな・・・
そう思いながら漁の様子を見ていました。
南西の風が強まり、叩きつける雨に目が覚めました。
しばらくして雨がやみ、起床。
製造の準備をし、港に行ってみました。
すでに船は停泊。
魚の選別準備をしている、R兄ちゃんに
「獲れた?」
「ダメだ~2カメ半。」
やはりうねりが高すぎたようです。
「こういう日に限って、注文が多けだら。」(苦笑)
とTさん。
M丸さんの予約は、なんと4件の加工屋さんから来てました。
選別前なので、再度製造準備に帰宅。
7時頃、再度港に向かうと
「たか、できたあろわよ。」
と船頭のM兄ちゃん。
なんと一番最初に、春飛魚を選んでおいてくれました。
「ありがとう。」(^O^)
毎日調査している水試のKくんがいたので
「今年の産卵盛期はいつ頃になりそう?」
「今年は変なんですよ~まだ卵が熟し切れて無くて。いつもなら・・・」
「プチプチでお腹から出てくるような雌がいる。」
「そうなんですよ。」
M兄ちゃんに
「これからまだ獲れるでしょ?」
「冷水塊が来たあろんて、こればっかりはわかりんなっきゃの。」
海水温を見ると(こちら)
八丈の西側に冷たい海水温域ができてますね。
黒潮が八丈島の東にそれ、冷水塊に包まれると
春飛魚は暖かい水域を泳いで北上しますので
八丈島近海で獲れなくなってしまいます。
一尾でも多く製造しないと・・・
昨年のように在庫切れを起こしてしまいます。
なんだか嬉しそうに思えませんか。今日の春飛魚?
よ~く見ると
うん、目が輝いているように見える!
今日は、雨で気温も午後から下がってきましたので
発酵もグッと抑えてジワジワときています。
浸けてすぐは見られなかった泡が確認できますね。
これから明朝にかけて、くさや液の発酵が高まり
炭酸ガスの放出も更に増えてきます。
これが美味しさの秘訣。
くさや液を観察すると「生きてる」と感じますね。
さて、今日はお客様からとても嬉しいメールが届きました。
昨日無事にくさや届きました。
父への誕生日プレゼントだったのですが、とても喜んでもらえました。
むかーし八丈島に住んでいた時期があり、八丈のくさやでないと納得しない父ですが
すごくおいしかったと言ってくれました^^
おいしいくさやを届けていただいてありがとうございました。
Wさん、ありがとうございます。
製造中にメールを頂き、お返事遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
先月末から春飛魚製造が続き、疲れ気味でしたが
なんだかそんな疲れも吹っ飛んじゃいました。
明日も頑張らなきゃ。