「25年目の出会い」は懐かしい旅でした。(5)

今朝は穏やかでしたね。
いつものように「今朝の飛行機は順調!」と打ち込もうとしましたが、念のためとANAサイトを見ると、
「視界不良のため1、2便欠航!」
更に時間を追って再検索すると
「羽田空港 降雪の影響に伴い、欠航」
八丈の天候に左右されず欠航することは珍しいですね。

ちなみに、定期船は順調でした。

そんな今日は朝から取材予定でしたが、昨日の夕方突然、「明日の天気予報が悪いので今から大丈夫ですか?」とcolocalさんの取材が。商品の撮影終えると、くさやを試食しながらの世間話となりました。(笑) 
一昨昨日は、るるぶさんから掲載記事確認の連絡があったばかり。みなさんのおかげで紹介頂けるのは嬉しい限りですね。

それでは、今回の旅報告もいよいよ今日が最後です。

八丈島に帰る移動日前は自由行動でした。
1月24日(木)
朝、
「弊社にてお待ちしています。」
とのメールが。
「道が不安なので、これからゆっくり向かいます。」
と返信し、妻と二人でホテルを出ました。

未だガラケーの私。
印刷した地図を見ながら、ホテルの裏から川沿いに歩き始め
「ん!」
地図と、現状が違う。(>_<)

「予定の道と違うけど、この先のはず。」
としばらく進むと信号が。その先に目をやると
「あっ、住吉神社。ここだ。」
信号が青になり、地図を見ながら横断歩道を渡り始めると
「もしかして、おさださんですか?」
「はい。」

顔を上げると、その先には
HPで見た、Tさんでした。(^O^)
その笑顔は、HPよりぜんぜん若くびっくり。
「わかりにくいんですよ。この辺りは。」(苦笑)

なんと、冬空の中、
交差点で待っていてくれました。
そこから数十メートル歩くと、
「ここが会社です。」
と階段を上がり、事務所にご挨拶を。

そのまま更に階段を上がり・・・
元はNTTの物件だったそうで、作りが面白かったですね。

話し長くなりましたが
Tさんは、太平洋貿易株式会社の会長さんです。

二十数年、年賀状の挨拶をしていましたが
お目にかかるのは初めて。
今年の年賀状に「博多に行きます。」 と添え書きすると、お問い合わせフォームから「食事でも」と連絡頂きました。

話しを遡ると、25年前。 たぶん。(苦笑)
当時私は、北海道でクロソイの種苗生産を行う準備をしていました。

種苗生産を行う上で必要となるのが
生まれた仔魚の餌となる動物プランクトン(ワムシ)と、
動物プランクトンの餌となる植物プランクトン(クロレラ)でした。

簡単に入手できないので困っていると、当時神奈川水試にいた先輩から
紹介して頂いたのが、太平洋貿易さんでした。

今思うと、北海道から九州に注文していたのですね。(>_<)
メインでしたエゾアワビの配合飼料も愛媛から注文していたので
当時は送料よりも、先端技術を求めていたのかもしれません。

ワムシ、クロレラ共に培養するのですが そのための強化剤として、今では当たり前となっていますが当時は画期的な商品でしたね。

特にクロレラ工業の生クロレラは、ワムシの培養には欠かせないものでした。

そんな商品をいち早く取り入れ、技術化していったことが北海道での私の立ち位置となったのかもしれません。

当時は電話の取引ですから
「良質のアルテミア、わけて頂けませんか?」
「今年はユタ産が・・・」
なんて会話をしていましたね。

仔魚が大きくなると、餌を小さいワムシから
一回り大きいアルテミアにかえていきます。

アルテミアは卵からふ化させるのですが
当時は、産地によりふ化率や栄養にばらつきがありましたね。

そんな要望を受けてくれたのが
太平洋貿易さんでした。

今回のお話しで知ったのですが、
仔魚をわけあげていた生産者さんと、頂いていた業者さんの橋渡しをすることで、みんなに喜ばれたと聞きました。
いつ仔魚が生まれるかわからなかい時代ですから、頂く方は泊まり込みの待ちにもなりますし、品質について意見を言えませんでした。そこを有料としてそれぞれの大変な作業を受け持つことで商売としたのです。
Win-Winの商売は今回の旅行でちょっと閃くものがありましたね。

そんなTさんの会社と私のお付き合いは短くて、たぶん3~4年くらい。
その後年賀状だけの挨拶が続き・・・
まさか、お目にかかれる日がくるとは思いもしませんでした。

世界に目を向けるTさんのお話しは楽しかったですね。
従業員のみなさんもとても若くて輝いてました。

「くさやは海外に向けて販売しないのですか?」
「シンガポールや台湾は日本にないものはないので売れると思いますよ。」と。

お話を聞いているうちに、できる事まだまだありそう!
そう思えるようになりましたね。

あっという間に時間はすぎ、
「太宰府まで私が車で送りますよ。」
「えっ!」(>_<)
「帰りは自分で帰ってきて下さいね。」(笑)
「はい!ありがとうございます。」

お言葉に甘えて、階下の駐車場に行くと
「あっ・・・」
革張りのソファは心地よかったのですが恐縮しかり。(>_<)

そう言えば、十数年前、桜の苗木を送ってくれた社長さんから
「おさだくん!ベンツいらないか~」
と言われたことを思い出しました。(笑)

太宰府までの道のりは、Tさんの楽しいお話しで
盛り上がりましたね。
太宰府駅が見え、「あっ、ここで十分です。」
「じゃあ、ちょうど信号赤なので。」

ありがとうございました。

わずか2時間あまりでしたが
とても懐かしく、嬉しい時間となりました。
「Tさん!ありがとうございました。」

太宰府駅

交差点を渡り太宰府駅に。
博多駅まで直行のバスができたので
バス時間を確認し、太宰府天満宮に向かいました。

お土産品を見ながら
「お昼をどこかで食べたいね。」
と探していましたが見つからず
スタバでいいか~
あの国立競技場を設計した隈研吾さんのデザインですね。

スタバ

外は写真撮影等で賑やかでしたが
中は思ったより空いていてのんびりできました。

昼食

休憩を終え、
「いこうか~」
スタバを出ると、すぐ隣に
食堂が・・・
「なんだ!ここにあるじゃん!」(苦笑)

三度目なんだけどな~(笑)

13時からは過去二度太宰府に連れてきて頂いたUさんと
九州博物館で待ち合わせです。

その前に、太宰府天満宮へ!

太宰府天満宮

学問で有名な神様ですが、巫女さんに「入院されている方に大丈夫ですか?」と声をかけると、「大丈夫ですよ。」とのことで、いつも旅行で一緒だったH兄ちゃんに病気平癒のお札を購入。

お札

時計を見ると、12時45分過ぎ?!
「あっ、もうそろそろ行かないと間に合わない。」(>_<)
ちょっとのんびりしすぎました。

慌てて、九州博物館に向かい歩き始めます。
途中、「きれい!」
と梅の花を撮影する妻をせかし、到着!

九州博物館

ここから長い長いエレベーターに乗り、着くのは何分後?
なんて考えながら、更に先に。
待ち合わせ場所のホールに到着したのは約束の5分前でしたね。

3年ぶりのUさんはスーツに包まれ、とてもダンディでした!(^O^)
その後、なんと4時間もお付き合い頂き!
縄文時代からたっぷり説明して頂きました。

神津島産の「特大」黒曜石を見たときにはびっくりしましたね。
「こんな黒曜石見たことない!」
東京都博物館からお借りしているそうで、撮影禁止が残念。

途中、シアターで休憩を兼ねながら「神やどる島 宗像 沖ノ島」を見たり、とても有意義な時間でした。

ちなみに、日本に国立博物館がいくつあるかご存じですか?
東京、奈良、京都、そして九州の4つあります。
中でも九州国立博物館は一番新しい博物館で2005年に開館10月に開館しました。
「一番新しいと言うことは、耐震構造も一番なんですよ。」と。

地震で倒れた他館の展示品も預かっており
展示品の前で
「(地震の際)ここが一番安全なんです。」
と。(苦笑)

展示ゾーンは5つに分かれており、縄文時代から開国まで順にゆっくり見ることができました。 普段目する事の無い銅鐸や銅鏡はじめ、 仏様の顔や手つきを時代の変化と共に感じることができましたね。 1000点を越える収蔵品は、順に展示しているそうなので、何度来館しても楽しめるそうです。

この日は 1月29日から始まる特別展「京都・醍醐寺 – 真言密教の宇宙 – 」の5日前でしたので、来場者が少なく「こんな日は珍しいんですよ。」と。おかげで広い館内をゆったり楽しめました。そうそう授業中?の子供達もいまして!展示物を見る子供達数名に、「一緒に聞いてもいいよ。」と説明するUさん。すごいな~

展示物にはとても高価なものもあるそうで、各部屋にはガイドさんとガードマンさんが。海外の方がスマホで撮影しはじめると、ガードマンさんがすぐに注意してましたね。それぞれの立場で、それぞれの仕事を垣間見ることができました。

Uさんとはじめて会ったのは6年前。博多のボランティアガイドさんに連れられ、外国人の宿泊が多い 和風旅館「鹿島本館」の前でしたね。翌年、博多の町を紹介して頂き、3年前は妻と一緒に再度博多の町を。そして今年は博物館を案内して頂きました。「説明上手な方で良かったですね。」「次の会長さんですよ。」なんてお声をかけられることもありました。(苦笑)
最後に、館前でパチリ!

Uさんと

会社を退職し、九州での新たな活動は羨ましい限りです。

お別れした後、「たしか10分発のはず!」と、早足で太宰府駅。すでに10名ほど並んでいて、後ろに着くと。「?!」なかなかバスが来ない。時刻表を見なおすと、16時からは20分発。(苦笑) でも早めに並ぶことができ座って博多駅行きバスに乗ることができました。博多駅バスターミナルでは一つ上の階に行くと、たまたまキャナルシティ前行きのバスを発見。すぐさま飛び乗り「良かった!」無事、本日の自由行動を終えました。

翌日の朝、窓から顔を出すと朝日をバックに博多空港から飛びだつ飛行機が見えましたね。飛行機、見えますか?

朝日と飛行機

博多空港から、羽田経由八丈島に。
冠雪した富士山が見えました。

富士山

途中、三宅島も。自信ありませんが。(苦笑)

三宅島

こうして今回の旅も終了しました。
体調が悪く夜は楽しめませんでしたが、妻は念願のイチゴ狩りと牡蠣小屋体験をし、私は二十数年来のTさんと初めて会うことができ、そしてUさんと再開することができ大満足の旅となりました。2019年2月9日

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